日々の暮らしの中で、他者との関係の中で、胸のあたりがモヤモヤしたり、時にはえぐられるような負の感情を持つことはありませんか?
生きていれば、だれでも感じた経験があると思います。
どんなポジティブで前向きな人でも、一度も経験したことがない人はいないはずです。
なぜなら、私たちは「自我(エゴ)」を持っているからです。
自我(エゴ)とは、自分が「自分の意識」と思っている領域です。
実は、「自分の意識」はその「自我(エゴ)」だけでできあがっているわけではありません。
「自分の意識」は自分が全部コントロールできていると勘違いしてしまうことから、この負の感情は起こります。
自分の意識を自分がコントロールできていないとは、どういうことでしょうか?
私たちの「意識」には「自我(エゴ)」の他に、潜在意識(無意識)と集合的無意識があります。
このことを知っておくと、「負の感情」からすばやく脱出することができるかもしれません。
個人の意識は実は、
親に小さい頃からいわれてきた言葉、躾、習慣、
学校の先生や友達に言われた言葉、共通認識、暗黙の了解事項、自分の立ち位置、
社会での立場、自己認識などによって
自分の中の「当たり前の意識」ができあがっています。
この自分にとって「当たり前の意識」が自分にとっての物差しになります。
そしてこの物差しを24時間無意識に使っています。

私たちは日常的にこの自分の「当たり前の意識」の中で物事を考え、決め、行動しています。
ですから嫌な状況、嫌な感情は、大体同じようなパターンを持っているのです。
今まで経験した状況、感情を思い出してみてください。
必ずいくつかの共通点をみつけられるはずです。
それは、私たちが無意識に同じような思考パターンを繰り返してしまうからです。
そんな時是非一度やってみてもらいたいことがあります。
あなたは「なぜ嫌な気持ちになったのか」その原因を探ることです。
嫌な気持ちになると言うことは、必ず過去に傷ついた経験、恐怖を感じた経験、深く印象に残った経験があるはずです。
その感情と向き合うことは、楽しいことではないかもしれません。
でも一度、是非じっくりと向き合ってみてほしいのです。
そのときの自分を責めず、すべて肯定して受け入れてあげてください。
「よしよし、怖かったね、辛かったね、いやだったんだよね」と今のあなたの全身で抱きしめて癒やしてあげてください。

あなたが今まで同じような嫌な状況、感情を経験してきたのは、この原因となる過去を見て見ぬふりをしてきたからといえます。
心の中の傷ついたあなたが出しているSOSサインなのです。
このまま見て見ぬふりを続けていけば、また同じ状況、感情を経験することになります。
そして、この潜在意識(無意識)を作り上げているのが、あなたが所属している場所の集合的無意識(他者の無意識)といえます。
たとえば、家族の中に暗黙のルールが存在したり、禁止事項が多かったりすると、あなたの潜在意識(無意識)にそれがインプットされます。
夫や妻、友人や会社の同僚とモヤモヤが起こるのは、あなたの潜在意識(無意識)と集合的無意識(他者の無意識)がかけ離れている時です。
ここで必要になってくるのが「自分はどうありたいか」を意図することです。
しっかり言葉にして自分に言ってあげましょう。
たとえば、
「すべてに心穏やかで豊かでありたい」
「毎日心晴れやかに楽しく過ごす」
「やってほしいと思うことをやってあげられる人になる」
など、自分の意識を今までの思考パターンの外から眺めて、ありたい自分を見つけ直してみるのです。
できれば、これらの言葉をアファメーションとして、毎日朝晩10回ずつ唱えると、言霊パワーが発動して、現実を言葉通りに変えていく力となります。
あなた自身の「当たり前の意識」が変わると、不思議と現実で起こることも変わっていきます。
「自分の意識」に振り回されるのではなく、味方にしてしまいましょう。
是非試してみてくださいね。